香水をつけると肌がかゆくなったり、発疹が出てしまったり。 大好きな香りがあるのに、香水を身につけられないと悩んでいませんか?
敏感肌でも、原因別の対処法やつけ方を取り入れれば、香りと一緒の生活を楽しめます。 肌荒れの原因はなにか、どうつけたら良いのかをチェックしていましょう。
香水で肌荒れしてしまう4つの理由と対処法
香水で肌荒れしやすい敏感肌の女性。
一言で敏感肌といっても、香水の何に反応しているかによって、つけ方が変わります。 肌が荒れてしまう4つの理由と、それぞれの対処法をみてみましょう。
理由1:アルコールによる肌荒れ
香水の成分を見てみると、8~9割がアルコールでできています。
注射の際のアルコール消毒などでかぶれてしまうタイプの場合は、肌荒れの原因にアルコールを疑ってみましょう。
香水は、アルコールが揮発すると同時に周囲へ香りを届ける仕組みのため、アルコールが苦手な敏感肌の場合、直接つけるのが難しくなります。
服の上からつける、ハンカチなどにつける、クリームなどで肌を守ってからつけるなど、直接香水が触れないようにしましょう。
敏感肌でも香水を楽しめるように、ノンアルコールのアイテムも販売されています。
シャネルのココマドモアゼルやジバンシーのプチサンボン、エルメスのテール ドゥ エルメスなど、有名ブランドにもアルコールフリーの商品がありますので、チェックしてみてください。 練り香水もアルコールを使用していない商品が多いため、成分を確認の上、選んでみましょう。
理由2:紫外線による肌荒れ
室内で香水をつけている時は何ともないけれど、外に出たらかゆみや赤みを感じる。
このような肌荒れを起こしている場合、紫外線が原因の可能性があります。
レモンやグレープフルーツ、ベルガモットなど、香水の中に含まれている成分によっては紫外線が反応し、かぶれなどの症状が出てしまうでしょう。
レモンやグレープフルーツ、ベルガモットは肌荒れしやすい代表的な成分ですが、敏感肌の場合、その他の成分でかぶれる可能性も考えられます。
肌荒れを感じるのがいつも屋外、という場合は、紫外線による肌荒れを疑ってみてください。 日差しが原因だと気付いたら、紫外線の影響を受けやすい香水をできる限り避ける、香水をつけた部位が日に当たらないようにする、といった対処が必要です。
理由3:汗による肌荒れ
香水をつけた時は問題ないのに、夏場や身体を動かした後、仕事をしている時など、身体に汗をかくと肌荒れが起きる場合があります。
暑さや活動で汗をかいてしまうと、香水と混じり、肌トラブルが出がちです。
香水に含まれているアルコールと汗の塩分によって引き起こされる肌荒れですが、敏感肌の場合、ノンアルコールの香水でも肌が荒れる可能性があります。
肌が弱い場合は、汗をこまめに拭きとる、汗をかく部位には香水をつけない、といった点に注意しましょう。
制汗剤を使用する方法もありますが、敏感肌の場合は制汗剤の成分で肌荒れする恐れがあります。 汗をかきやすい季節、汗をかきやすい仕事をしている場合は、肌の清潔さを保ちながら、汗に触れない部分へ香水をつけましょう。
理由4:原因不明の肌荒れ
アルコール過敏ではなく、紫外線や汗の可能性もない場合、香料などその他成分のどれかでアレルギー反応を起こしている可能性があります。
香水は世界中に何千種類もあり、それぞれ違った調香になっているため、何がアレルゲンなのか探るのは簡単ではありません。
敏感肌だけど自分に合う香水を身につけたい場合は、少量を肌につけて異常がないことをたしかめてから使うようにしましょう。
つける部位を清潔にしてから保湿の上、香水をつける。
汗や皮脂と混ざりにくい部位に香水をつける。
肌ではなく洋服やハンカチなどにつける、といった配慮も重要です。 肌の健康を第一に、自分の合ったつけ方で香水と付き合いましょう。
まとめ
香水で肌荒れを起こしてしまう敏感肌さんは、アルコールフリーの香水。
練り香水に変えると、症状がおさまる場合があります。
練り香水は保湿効果が高いため、香りを届けてくれるだけでなく、敏感な肌を守ってくれるはたらきもあります。アルコールが入っていないため、髪の毛にもつけられる点がメリットです。
アルコールだけでなく、紫外線や汗、香料などの成分など、人によって問題はさまざまです。
はじめての香水は少量ずつ試し、かぶれや赤み、かゆみなどが出た場合は速やかに洗い流しましょう。
肌荒れしない香水を上手に選ぶなら、香水のサブスクサービスやミニボトル入りのアイテムを選んでみましょう。 家で香りを楽しむなら、香水をカーテンやソファーに噴きつけたり、お香やキャンドルを活用したりするのも良い方法です。インテリアに香水を使う場合は、シミができないか目立たない場所でチェックの上、使用してください。