「香水をコットンに染み込ませてからつけると、柔らかい香りになる」
そんな噂を聞いたことがありませんか?
「聞いたことがあるけれど、本当かどうか分からず試していない」
という方も多いと思います。
そこで今回は、噂が本当なのか、調べてみることにしました。
直接とコットン、どちらが正解なのか、一緒にたしかめてみましょう。
香水をコットンに染み込ませるやり方
香水をコットンに染み込ませる方法は、どのような手順で実践するのでしょうか? まずはやり方をチェックしてみましょう。
やり方1:コットン経由で肌につける
香水を直接肌につけず、一度コットンにプッシュしてから手首や耳の後ろなど、香水が香りやすい部位につける方法です。コットンではなく、ティッシュにとる場合もあります。
やり方2:コットンを持ち歩く
香水をコットンにプッシュした後、肌にはつけずポケットや肌着などに入れて香らせる方法もあります。肌につける場合と同じく、ティッシュやハンドタオルなどを利用する場合もあります。
コットン経由の香りは柔らかい?
直接つけた香水の香りと、コットン経由でつけた香水の香り。
同じ1プッシュの場合、コットンに染み込む香水の量、プッシュの際に揮発する香水の量があることから、コットン経由の方が肌につく量が少なくなります。
そのため、直接プッシュするよりも香りが控えめになり、やさしくふわっと香ります。
コットンに含ませたから香りが柔らかくなるのではなく、つける量が単純に減るため、コットンからつけると柔らかく感じる、というのが真実のようです。
コットンといえども、大量にプッシュしてしまうと肌につく量が増え、香りを強く感じてしまいます。
コットンを持ち歩く場合も、量によって香り方が変わるため、コットンを使うかどうかよりも、どのくらいの量を肌につけるかを大切にしましょう。
実際に試してみたのですが量が同じであれば、コットンからつけた場合、直接つけた場合の香りに、大きな違いは感じられませんでした。 このことからも、コットンの成分などで香りが柔らかくなる、という変化はないと言えそうです。
コットンを使用する際の注意点
コットンを使って香水をつける場合、いくつか注意点があります。 香水の香りをきちんと届けるためにも、気をつけるべき点を覚えておきましょう。
コットンをこすりつけない
コットンに染み込ませた香水を身につけるとき、手首などの部位にこすりつけるのはNGです。香水の成分がつぶれてしまい、思うように香らなくなります。 コットンを使う場合は必要な量の香水を十分プッシュして、つけたい部位へそっと押し付けるようにして身にまといましょう。
清潔なコットンを使用する
香水は非常に繊細なアイテムです。コットンを使う場合は、清潔なものを使用し、使い回しは避けましょう。コットンにもいろいろありますが、化粧用の肌にやさしい商品を選ぶのがおすすめです。
コットンと相性が良い香水は?
コットンを使用して香水をつけると、量の微調整がしやすく、やさしい香りにできます。
そのため、香りが強いパルファムやオードパルファムとは相性抜群です。
1プッシュ使ってみて、香りが立ちすぎてしまうと感じる香水は、コットン経由で身につけると心地よい強さの香りにできます。
逆に、オードトワレやオーデコロンといった香りの持続時間が短い香水をつける場合は、コットンにつけてしまうと、あっという間に香りが消えてしまう恐れがあります。 持続時間を伸ばしたい場合は、肌へ直接つけるのがおすすめです。
コットンを使うデメリット
香りの調整ができる便利なコットンですが、使用するデメリットもあります。 良い点と合わせて、チェックしておきましょう。
香水の量が減りやすい
コットンを経由して普段通りの量をつけたい場合、コットンをしっかり湿らせる必要があります。1プッシュでは上手につけられないケースが多く、一つの部位にたいして2~3プッシュしなければいけないなど、プッシュ量が増えがちです。
また香水をつけた後も、コットンに香水が残った状態になるため、その分が無駄になってしまいます。 香水は高価な商品が多いため、遠慮なくコットンへうつして使える価格ではない場合は、直接つけた方が節約になります。
香りが広がりにくい
香水は環境の変化に弱いアイテムです。
コットンに一度つけて、さらに身体につけて……と段階を踏むうちに、成分がこわれやすくなります。
またコットンにプッシュした香水を、ポケットなどに入れて持ち歩く場合、体温が届きにくくなります。香水は体温で揮発し香るため、思ったように香らないケースが考えられます。 コットンを持ち歩く場合は、できるだけ体温が届きやすい場所を選びましょう。
まとめ
香水をコットンにうつしてから肌につける方法は、香水の量が少なめになることから、柔らかい香りに感じられるようです。
「コットンにつける=柔らかい香りに変わる」
という訳ではない点を、覚えておきましょう。
コットンを使うことによる香りの変化や、香水のなくなるスピードが速くなる、といったデメリットもあります。 普段は直接肌につけて、香りが強い香水を使う場合や、学校や電車などほのかに香らせたい、といったシチュエーションで活用してみてください。