香水をつける場所、と聞いて一番に思い浮かぶのが手首です。
テレビや映画でも、美しい女優さんが手首に香水をつけているシーンを多く目にします。
手首に香水をつけるのには、れっきとした理由があります。 なぜ手首に香水をつけるのか、香水をより上手に使う方法をご紹介いたします!
手首に香水をつける3つの理由
手首に香水をつけるのが多い理由は、主に3つあります。 それぞれの理由を、くわしくみてみましょう。
理由1:香水が揮発しやすい
脈をはかる時に手首を抑えるように、手首には静脈が走っています。
脈のある部分は体温が高く、香水が揮発し香り立ちやすいことから、定番部位なっています。
手首以外でも耳の後ろやひじ、ひざ裏など、脈を感じられる部分は、香水をつけるのに向いている場所です。
実際に手首へそっと唇や頬を寄せてみると、他の部位よりも温かいことに気付きます。 逆に、香りを強く感じさせたくない場面では、手首をはじめとする脈付近を避けると、ほのかな香りに調節できます。
理由2:動かす部位だから香りが漂う
手首は体温が高いだけでなく、動かす機会が多い部位です。
仕事をしたり、スマホを触ったり、歩いたり、そんな動作の一つひとつで香水が香り、周囲へ届きます。
香水の香りが薄まってきたと感じたら、意識して手首を動かしてみましょう。
ラストノートが手首から香り、再び癒しの空間を演出してくれます。 つけ直す際は、再度手首につけてしまうと、ラストノートとトップノートが混じってしまいます。朝一番の香水を手首につけた場合は、腕や耳の後ろなど、まだつけていない部位につけ直しましょう。
理由3:鼻に近いから香りを実感できる
さりげなく香りを楽しむ場合、腰やひざ、足など下半身に香水をつけます。
ですが、この部位は鼻から遠く、香水をつけた本人が香りを感じにくい、というデメリットがあります。
香水の香りが強すぎてしまうのはマナー違反ですが、せっかく気に入って購入した香りが思うように鼻へ届かないのでは、楽しみが半減です。 一人でショッピングへ出かける時、部屋でのんびり過ごす時は遠慮なく、鼻に近い手首や耳の後ろへ香水をつけて、大好きな香りを存分に味わいましょう。
香水をより上手に使うには?
香水はちょっとした工夫で、より良さを引き出せます。 センスが良い人が実践している、上手な使い方をおぼえておきましょう。
香水は30分前につける
香水をつけるなら、香りが一番欲しい時間の30分前に身にまといましょう。
香水はトップノート、ミドルノート、ラストノートと香りを変わっていきますが、つけたての30分間は香りが強く、アルコール臭を感じやすい時間帯です。 メインの香りであるミドルノートに香りが変わるタイミングを狙って、ここぞという時の30分前に香水をつかいましょう。
つけた香水をこすらない
つけた香水を両方の手首でこすり合わせていませんか?
よく見かける光景ですが、こするのは実はNG!
香水をこすり合わせてしまうと、香水の粒子がつぶれてしまい、香りが長持ちしません。
香り自体が変わってしまうケースも多いため、注意しましょう。
手首に香水をつけるなら、両方の手首に1プッシュする。 もしくは片方の手首に1プッシュした後、もう片方の手首を1~2度ぽんぽんと合わせる程度に留めておくと、香水の良さを引き立てられます。
天気や季節によって香水を使い分ける
意外かもしれませんが、香水の香り方は季節によって変わります。
肌が乾燥している時と、保湿した後では香水の香りが違うように、乾燥しがちな冬の晴れた日と、湿度が高い雨の夏場では、香水の表情に大きな違いが出ます。
乾燥している日は、保湿した上で、濃い香りの香水を楽しみましょう。
雨の日や湿度が高い季節は、軽い香りの香水を選ぶと、ほどよく香ります。
香水マナーが必要な場面は手首以外に
レストランや病院、ドライブ、映画館、観劇、お悔やみの場などは、香水に適しません。
どうしてもつけたい場合は、香りが立ちやすい手首は避け、足首に少量つけるようにしましょう。
マナーが問われない場面でも、強い香水の香りが苦手、という人と過ごす場合があります。
「今日は香水の香りを控えめにしたい」 という時は体温が高くない部位、上半身以外の部位を選んで、つけるのがおすすめです。
まとめ
香水の良さを存分に楽しむなら、手首につけて香りを漂わせると、心地よい時間を過ごせます。
香水をつける時間、季節や天気も考慮の上、最適なパフュームを選んでください。
香水マナーが必要な場面では手首を避けると、周囲からの印象をアップできます。
香りを強く楽しみたい時は手首へ。 そうでない時は手首以外へ塗布して、香りのある毎日を楽しみましょう。